スイス第2位の銀行である、クレディ・スイス・グループは、資産家レックス・グリーンシル氏が手掛けた融資に投資する複数のファンドについて、調査を開始したとスイスの投資専門誌Insideparadeplatzが報じた。これらのファンドは、ソフトバンクグループ傘下のビジョンファンドが出資している。クレディ・スイスが調べを進めているのはサプライチェーン・ファイナンスのファンド。これらファンドは短期の企業融資を保有し、ビジョンファンドが出資するスタートアップ企業数社に資金を提供しているという。この融資を手掛けたのはロンドンを拠点とするフィンテック企業グリーンシル・キャピタルで、ビジョンファンドは同社にも出資している。投資資金がソフトバンクG・クレディスイスそしてソフトバンクの投資先の間で奇妙に巡回をしている様子はFTも報道している。
クレディ・スイスの主要サプライチェーン・ファイナンス・ファンドの最大の投資先10社のうち、3月末時点で4社がビジョン・ファンドの投資先であり、OYOやFairなどを含む、52億ドルの資産の15%を占めるとFT紙は指摘した。
クレディ・スイスは会計不正疑惑の渦中のWirecardに対するソフトバンクの投資を同社の顧客・スイスの年金基金などに転化したと報じられており、両社の蜜月関係に注目が集まっている。
https://www.ft.com/content/ecf96c9f-c048-4349-b2b7-1aa2e47d51bf