ドイツの大手決済会社Wirecardが破産申請した。同社はDAX30指数に組み入れたまま破産手続きが行われるという異例の自体だ。
Wirecard の株式は、同社が破産申請中であると発表した後、2006年1月以来の最安値の水準まで急落した。
Wirecard の突然の倒産により、債権者は35億ユーロ(39億ドル)の債務を負ったままになったと債権者の関係者がロイター通信に証言している。そのうち、15の銀行から17億5000万ユーロ、債券投資家から5億ユーロを借りているとのことだ。
EYは10年以上にわたり、Wirecardのアカウントを監査してきたが不正を見抜くことはできなかった。一方イギリスの経済メディアファイナンシャルタイムズは数年前からワイヤーカード社の会計慣行に疑問を投げかける報道を続けてきた。債権者関係者の話によると、Wirecardの売上高の約3分の2が決算で偽装されていたという。そんな状態で35億ユーロの負債を返済できるはずがない。隠して同社は破産に至った。
ミュンヘン検察庁は、ワイヤーカードの口座の虚偽表示と市場操作の疑いでブラウンをすでに捜査している。ブラウンは500万ユーロの保釈金で釈放されたが、容疑者であることに変わりはない。現地の司法当局者によると、元最高執行責任者のヤン・マルサレック氏も容疑をかけられており、同氏は現在フィリピンにいるとみられている。
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