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マイクロプラスチックの影響は海水魚のみにあらず。淡水魚にも!

マイクロプラスチックは5ミリメートル以下の微細なプラスチック粒子で、海洋や淡水、陸地に広く存在し、プラスチック製品の製造、使用、廃棄過程で発生します。淡水魚に与える影響は主に以下の三点です。

  1. 摂取による影響: 淡水魚が餌や水の摂取時にマイクロプラスチックを誤飲する可能性があり、これが消化管内に残留し消化不良や栄養失調を引き起こすことがあります。さらに、含まれる化学物質が生殖機能や免疫力の低下に影響を及ぼす可能性があります。

  2. 生息環境への影響: マイクロプラスチックが水の浄化機能に悪影響を及ぼし、生態系の破壊につながる恐れがあります。食物連鎖を通じて上位の生物にも影響を及ぼす可能性があります。

  3. 人間への健康影響: 人体への影響はまだ完全には解明されていませんが、内分泌かく乱作用や発がん性などのリスクを高める可能性が懸念されています。

最近の研究によると、アメリカで販売されているボトル入り飲料水には、1リットルあたり約11万~37万個のマイクロプラスチックが含まれていることが判明しました。これらのプラスチックは、ボトルの材料や水の浄化フィルターから来るもので、そのほとんどがナノプラスチックです 。

また、オランダのアムステルダム自由大学の研究では、健康なボランティア22人の血液サンプルから、77%の人の血液にマイクロプラスチックが検出されたことが報告されています。このような発見は、人間の健康に対するマイクロプラスチックの影響に関する懸念を高めています 。

これらの情報は、淡水魚の生態系だけでなく、人間の健康に対するマイクロプラスチックの影響についての理解を深めるのに役立つでしょう。

xtech.nikkei.com