企業不正に関するニュース : Corporate Fraud News

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「FTを始末しろ」のドイツ銀行幹部、FTを訴訟へ

ドイツ銀行監査役であるアレクサンダー・シュッツが、FTを訴えた。

シュッツは2019年2月17日、フィナンシャルタイムズのWirecardに対する批判的な調査報道に言及して、「ところで先週、wirecardの株を3倍買ったんだけど、この新聞を殺してくれ!!」と冗談めかしてメールで書いた。このことをWirecardの不正が明らかになったあとにFT紙に報じられた。ドイツ銀は声明でメールの内容や態度が「誰からのものであっても受け入れられない」と述べ、すぐにメールの内容にたいして突き放す声明を発表。その際、シュッツも謝罪した。

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それからしばらく経って、シュッツ氏がまた騒ぎを起こした。 ハンデルスブラット紙によると、シュッツ氏は現在、フィナンシャル・タイムズ社に対して法的措置を取っているという。きっかけは、SchützのWirecard取引に関する新聞報道で、これがオーストリア人にとって不愉快な影響を与える可能性がある。シュッツのメディア弁護士は、『FT』紙に問題の記事の削除を要求した。それは、報告書の内容が間違っていたからではなく、彼らの法的見解によれば、報告書の中でシュッツの名前が言及されるべきではないからである。この報道は汚名を着せるものであり、新聞社はその結果としてシュッツが被る可能性のある損害を賠償する責任があります。

なおフィナンシャル・タイムズは、まだ該当の削除はしていない。