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FTを「始末しろ」:ドイツ銀行幹部が発言

ドイツ銀行監査役会メンバーが同行の重要取引先であり、昨年6月に会計不正で破産したオンライン決済会社ワイヤーカードに批判的な報道を続ける英国フィナンシャルタイムズを「始末しろ」というメールを出していることがわかった。 フィナンシャルタイムズが報じた。

この報道を受けて、このドイツ銀行幹部は同行内部や議員から批判を浴びている。

監査役会メンバー、アレクサンダー・シュッツ氏は当時ワイヤーカードの最高経営責任者(CEO)だったマークス・ブラウン氏に送った電子メールでこの発言を行い、同社の株式を最近購入したことも同時に伝えていた。

ワイヤーカードの会計不正事件をめぐってはドイツ議会での証人喚問が続いており、イェンス・ツィマーマン下院議員が14日遅く、議会公聴会でこの新たな事実を明らかにした。シュッツ氏は2019年、ワイヤーカードの不正疑惑を一連の記事で報じていた英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に言及し、「あいつらを始末しろ」と書いた電子メールを送っていた。

シュッツ氏は15日、発言について謝罪し、当時はワイヤーカードに対する疑惑は事実無根だと考えていたとBloomberg通信に釈明した。

https://www.ft.com/content/4d71688e-1ba5-4d6e-b55f-233817a59c9c