中国政府は、レアアースの世界への輸出を制限した場合、どのような影響があるのかを業界の幹部に尋ねたようだ。
中国政府は、業界幹部にたいして中国が二国間紛争中などを理由に世界への輸出を制限した場合米国とヨーロッパの企業にどの程度の影響があるかを質問したとFTは報じた。
https://www.ft.com/content/d3ed83f4-19bc-4d16-b510-415749c032c1
今回の動きは、スマートフォンから戦闘機まであらゆるものに使用されているレアアースの地政学的な重要性を改めて浮き彫りにした。
ネオジムやジスプロシウムなどのレアアースは、EVモーターやスマートフォンなどの電子機器の生産に欠かせない。世界の生産量の80%を中国が占めているため、輸出規制は世界の他の地域にとって大きな問題となるなか、地政学上鍵を握る企業がある。オーストラリアのレアアース採掘業者ライナスだ。 実際オーストラリアの鉱山会社ライナスの株価は過去1年で2倍以上に上昇している。しかし、TSMCが戦略的資産であるのと同様に、ライナスもまた、中国以外に競合相手がほとんどいないため、希少性プレミアムを享受している。ここでは、バリ在住の独立投資家ファーガス・カレン氏が2020年9月に執筆した、上場レアアース鉱山の分析を紹介する。