ドイツの金融規制当局BaFinのトップFelix Hufeld氏が、20億ドル以上の資産が行方不明になったフィンテック企業Wirecardの不正疑惑への対応について当局として謝罪した。同氏は今週月曜日のパネルディスカッションで「このようなことが起きたのは残念なことだ。」「ジャーナリストであれ、アナリストであれ、あるいは空売りファンドであれ、粘り強く厳格に矛盾を探り当ててきた人々に敬意を表したい」と述べた。
Bafin は昨年、フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が指摘したwirecard社の会計不正疑惑を受けて同社を調査する代わりに、FTとそのジャーナリスト、そして空売り業者を調査したとして過去の対応に批判が集まっている。FTは、そのあともWirecardの不正疑惑を継続的に報道していた。
ワイヤーカードは月曜日時点で資産として報告していた19億ユーロ(21億ドル)がおそらく存在しないと発表し、3営業日で時価の80%以上が吹き飛んだ。
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同社は2019年度と2020年第1四半期の決算を取り下げ、生き残りをかけて債権者と協議中で、本格的なリストラも検討している。